【体験談】予定帝王切開での出産
私は第一子を緊急帝王切開で出産したため、第二子を予定帝王切開にて出産しました。
今後予定されている方へ向けて、その体験談を共有します。
クリックで飛べる目次
そもそも予定帝王切開とは?
前回、何かしらの理由で一度帝王切開で出産した場合、2度目以降は子宮破裂のリスクが高くなるため、
安全を考慮し再び帝王切開になります。
※前回の緊急帝王切開の体験談も投稿しているのでよかったら読んでみてください。
予定帝王切開は、緊急とは違い、予め陣痛が来る前の37−38週あたりの日程で予定が組まれます。
日程に関しては本人に都合を聞いてくれる病院もあるみたいですが、
私がお世話になった総合病院では、病院の都合で妊娠6ヶ月の時に日程が決められました。
そのため、誕生日も自動的に決定されます。。
もし万が一予定日までに陣痛が来てしまえば緊急帝王切開になりますが、
そうならぬよう、一般的には早めに予定日が設定されます。
実際のスケジュールと体験談
予定日の前日13時から入院し、22時から絶食、手術当日朝6時から絶飲食し、
朝10時から手術をしました。入院はトータルで8泊9日でした。
下記に当時の思いも含めて詳細をレポします。
※前日から産後1日目まではスケジュールと一緒に、その後は簡単に一日の様子をまとめています。
前日
13:00
入院手続きを済ませ病棟へ。
お腹にベルトを巻き、モニターで赤ちゃんが元気か確認し(いわゆるNSTノンストレステスト)
書類や同意書などを記入。
14:00
部屋へ行き荷解きをし、 術前最後のシャワーをする。
15:00
点滴&採血。
子宮口がどのくらい開いているか内診。今までの検診よりはるかに奥まで手を入れられ、かなり痛い。
18:00
術前最後のご飯。ご飯が食べられるありがたみ・・・
18:30
体温、血圧を測り赤ちゃんの心音確認。
21:00
就寝。緊張からかベッドに慣れないからか起きては寝ての繰り返し。
ラストナイトの胎動を感じて幸せを噛み締める。22:00以降は絶食、水分のみ。
予定帝王切開当日
6:00
起床、水分摂取終了。
6:20
点滴が始まる。
8:00
手術着に着替える。
(着圧ソックス、破りやすい使い捨てパンツ、開けやすい手術着、帽子、マスク等)
8:30
家族来院。面会は術後のみ。
9:00
手術開始時刻だが、先生が電車の見合わせで来れないとのことで手術時間を遅らせることに。。
自分の心の準備が乱れ、焦ってくる。
9:50
本来許されてはいはいなが、例外で少しだけ夫と面会をさせてもらえることに。(遅れた特権)
10:00
手術を10分後に開始すると連絡を受ける。
急に緊張してくると同時に、ついに我が子に会えるワクワクが押し寄せる。
10:10
手術室へ。
されるがままに服をぬがされ色んな装置をつけられ着々と準備が進められる。
身体を丸めた状態で背中から麻酔の針を刺される。痛みはあるが許容範囲。
この時おしっこの管も入れられるが全く感覚がなく本当に入れた?状態。
10:40頃?
お腹を押されながら赤子が取り上げられる。産声が聞こえて涙が溢れる。
少し見せてもらったがほぼ頭しか見えず。
11:10
赤子は綺麗にされ家族の元へ。
麻酔がきいて身体が押される感覚に違和感があるも、はじめの方はリラックスできていた。
しかし段々とお腹の痛みが辛くなるとともに息苦しくなり気持ち悪くなったため、
点滴で薬をいれてもらう。はやく終わってほしいと願うばかり…
12:00
手術終了。病室へベッドのまま戻る。
足はしびれたままで一気に眠気が来る。
感覚はなかったが悪露が出ており、お腹を押される度に痛みが出る。
12:30
家族が面会に病室へ来た。痛いけど話せないこともなかった。
空腹と喉の渇きがあったが絶食のため辛抱。
14:00頃
痛み止めを追加され、眠っては起き、の繰り返し。
よく寝れた方だとは思う。
その後30分から1時間おきくらいに助産師さんが来てくださり尿、体温、血圧、足の浮腫、
お腹の戻りと音、点滴、悪露のチェック。
15:15
助産師さんがベッドまで我が子を連れてきてくださり、やっとゆっくり対面!
抱っこして写真を撮り、お腹は痛かったが少しだけ初めてのおっぱいをあげる。
点滴が続く。お腹の痛みは痛み止めもあってか許容範囲に。
18:00
相部屋で他の人が夕ご飯を食べる音が聞こえ羨ましくて仕方ない。
21:30
就寝。夜間は起きては寝ての繰り返し。
腰が痛くなってきたため助産師さんの手を借り横に寝かせてもらった。
乾燥からかお腹など全身がかゆくなる。
産後1日目
6:00
採血、血圧、体温測定、出血やお腹のチェック。
産後から助産師さんや先生が巡回に来られては子宮の戻りを確認するためにお腹をぐっと押してくる…
これが結構痛い。
座りながら歯磨きをさせてもらい、以降飲むことが可能に!!
9:50
歩行練習前に再度痛み止め点滴。
10:50
身体を拭き上げ着替え、点滴、心電図、指に付いていたオキシメータ、おしっこの管が抜かれ
はれて自由の身に。身体を起こす時に痛みが走る。
支柱を持ちながらだが少し歩けるようになり、産後初のトイレへ。
12:00
産後初めての食事!!4食我慢した分美味しすぎる。
13:15
歩く練習がてら我が子の元へ授乳へ。
18:00
夕ご飯。
完食したが痛み止めが切れたせいかお腹が痛くなり呼吸がしにくくなる。
どの方向で寝ても右胸と右肩が痛くなる。
20:00
本日最後の授乳。
起こして両乳と50mlのミルクを飲んで」くれた。
21:00
就寝。寝ようとするもお腹の痛みと右肩右胸の痛みで寝られず、ベッドでは横になれず座ったまま。
夜間はやはりお腹と腰が痛くて眠れず、絶えず痛み止めを飲むが寝られない。携帯を触り時間を潰す。
ベッドのリクライニングを駆使し体勢がマッチすると3時間ほど寝られた。
産後2日目
おっぱいから乳が漏れ始める。
まだ支柱を持ちながらだが、ゆっくり歩けるように。
母子同室開始。産後初のシャワーが許可される。
両親が面会に来てくれたが、長男の話を聞かされ笑いが止まらなくなると同時に切腹した腹に激痛。
痛すぎて涙が出た。
産後3日目
朝から採血。
朝を迎えると、思いの外歩けるようになっていた。
少し貧血気味のため薬を出される。
助産師さんから退院指導を受ける。
産後4日目
授乳のリズムが掴めてきた。
あげるとぐっすり寝てくれるので、合間に母はよく眠れた。ちゃんと眠れるようになったのが嬉しい。
退院前診察があり、子宮やお腹の傷をみられたが特に問題なし。
生理痛のような痛みが時々あり。
だいぶ歩けるようになってきて、起き上がる時の痛みも治まってきた。
赤ちゃんの退院前診察、沐浴指導あり。
出生証明書を受け取る。
夫の面会などもあり予定がつまって休む暇がなくしんどかった。
産後5日目
夫が2歳11ヶ月の長男を連れて荷物を持ってきてくれたが、
声をかけても私に遠慮して近くに来ようとせず、人見知りしていて寂しくなった。
その他特に予定なくゆっくりできた。
引き続き生理痛のような後陣痛、悪露あり。
産後6日目
助産師さん診察。
同じ日に通常分娩で出産した人が退院。
一日が長くて私もそろそろ帰りたい…
退院前の夜は夫と長男に会えることが楽しみで気持ちが高ぶる。
産後7日目:ついに退院!!
朝食、授乳、会計などの退院手続き、部屋の片付けを済ませ朝10:00に退院!
会えなかった1週間の間にちょっとお兄ちゃんになった長男と、やっとギューッと抱き合えた時、
泣けてきた。かわいいな、パパと2人で、えらかったなぁ。
これから弟と一緒に家族4人暮らしのはじまりはじまり。
予定帝王切開のよかった点
予め日程が決まっているため心身ともに準備ができる
この日に産まれる。
自分や上の子に言い聞かせることで、その日に合わせて心身ともにゆっくりと
準備ができたと思います。
一度経験した帝王切開ということで、必要な物もわかっており、
入院の持ち物の準備もスムーズに行うことができました。
陣痛の痛みがない
一人目の時は促進剤を使いながら24時間以上陣痛に耐えた後、
子宮口が全開になりきる前に母子ともにしんどくなったため、
緊急で帝王切開をすることになりました。
その陣痛の苦しみときたら。。
叫びながらも息を吐き、腰をさすって耐えるしかない、死ぬのではないかと思う痛さ。
今回はそんな陣痛は一切ないまま、手術が進められました。
帝王切開は子宮、身体を切るため産後2週間程は痛みがあります。
ピークは点滴での痛み止めが切れてくる手術の翌日。どの姿勢で寝ても痛くて寝られない。
でも、個人的には陣痛よりマシです。
明けない夜はありません!
気になる費用は?
前回の緊急帝王切開の時もそうでしたが、出産一時金の50万円以下でした。
むしろ約9万円返ってくるそうなので、今後手続きを進めるつもりです。
そのため退院時の手出しとして、自費の新生児マス・スクリーニング代(5,500円)だけ支払いました。
おわりに
心身ともに準備がしやすい予定帝王切開。
それでも、お腹を切られることや麻酔に対しての恐怖や緊張もありますよね。
私の場合は、もうすぐ我が子に会える!というワクワクが、その恐怖を乗り越える勇気になりました。
術後の1日2日は長い夜ですが、明けてしまうと、
子どもの可愛さでどんどん痛みは忘れていき、あっという間に時間が流れていきます。
これから出産を控えている方の参考になれば嬉しいです!